翌期首の元入金の算出方法

(以前の内容を大幅に修正しています)

個人事業主は、資本金ではなく元入金という勘定を使うことを知りました。
元入金を知っていくうちに、逆に以下のような疑問点が増えてしまいました。

  • 次期(来年)の元入金は結局いくらになるの?
  • どんな処理をしないといけないの?
  • 期末と期首の資本金は変動しないってどういう意味?

決算では、損益計算書と貸借対照表を作成する為に、決算処理をしなければなりませんが、ここで、元入金の次期繰越についてどのように処理をしなければならないのか色々情報を探してみても、よく解りませんでした・・・。

しかも、参考書に書かれている決算処理のやり方は、資本金+当期純利益を翌年に繰り越すというだけの説明で、個人事業の元入金についてまで触れていません。
この部分について、同じように躓いている人も居るのではないでしょうか・・・。

調べていく内に、頭の中では、処理する→処理しない→処理するというように、行ったり来たりしたのですが、”マンガ早分かり簿記入門”を読み進める内に決算処理で算出するという解釈で大丈夫なのかなという結論に至りました。

貸借対照表には、事業主貸および事業主借の金額を書き込む欄があるので、総勘定元帳も元入金の決算処理を行わない方がしっくり来るような気がしなくもありません。ですが、そのまま貸借対照表に転記しても問題有りません。

もしも、プライベートな資金を期中に追加した場合は、事業主借勘定を用いるので、期首の元入金が判っていれば、そこから損益を算出する事も可能なので決算処理しても金額が変わる事は有りませんね。

■個人と法人の資本金計算の違い


法人の場合・・・

(翌期)資本金 = 当期資本金 + 当期純利益

複式簿記の参考書などにも基本的内容として書いてありますね。


個人の場合・・・

翌期首の元入金 = (期末の元入金の額)+(青色申告特別控除前の所得金額)+(期末の事業主借)−(期末の事業主貸)

青色申告や節税についての書き残しは、自分に対する給料がありませんから、事業の収入がそのままプライベートな使い道もされます。すると、実際に手元にあるお金は、その年の所得からプライベートな分の支出を差し引いた額なので、元入金も変動します。


元入金が変動するというのは、法人では次期繰越と前期繰越を書いて、それがそのまま資本金となります。なので、これは、変動していないという状況なんだと解ります。

それと、国税庁の貸借対照表作成の手引きの16ページの枠内に、
”期末(12月31日)の元入金の金額は、期首(1月1日)の元入金と同額です。”
と書いてありました。

ここで、先に期末が来て期首が後に来ると、年をまたいで翌年になったように思ってしまっていました。この説明は、同期内の期首と期末という事なんですね・・・。

元入金(資本金)は同期内で変動する事が無いという説明を丁寧に書いている掲示板も幾つかあったのですが、追加元入れというものもあるので、期首の元入金が変動する事は無くても、期中に追加出資により変動する事は問題無いという事が解りました。